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更年期の悩みに活用できるフェムテックサービス

2021/10/17

Marbera運営事務局

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フェムテックとは

最近急成長しているフェムテック市場は、ビジネスとしての側面だけでなく、女性の生活をより快適にするものとして注目を集めています。フェムテックというのは「女性」を表す「female」と、「技術」を表す「technology」をかけ合わせた造語であり、主に女性特有の悩みをテクノロジーで解決したり軽減したりするためのサービスのことです。

フェムテックがカバーする「女性の悩み」とは

フェムテックでは、主に性にまつわる課題や女性ならではの体にまつわる課題の解消を目的としています。たとえば以下のような悩みが該当します。

  • 月経
  • 妊娠
  • 出産
  • 産後の悩み
  • 乳がんや子宮がんといった婦人科系疾患
  • 更年期障害
  • 性に関する悩み

2020年4月時点で海外約300社、日本国内約50社が新しくフェムテック製品やサービスの開発に乗り出しているということからもわかるように、日本ではまだまだフェムテックの市場は成長の途中です。そのため、フェムテックという言葉を知っていても、具体的なサービス内容がイメージできない女性も多いかもしれません。たとえばすでに日本でも広く利用されているフェムテックのひとつに、生理日予測アプリがあります。

日本では、特に女性の性に関する話がタブー視されがちな背景があり、性行為に関することだけでなく、月経などの悩みも人と共有しにくい環境です。実際、日本人女性は妊娠に関すること以外で婦人科に罹る割合が少ないという課題もあります。

フェムテックはスマホやパソコンから簡単に利用できるものが多いため誰でも利用しやすく、自分にあったサービスを見つけることでこれまで一人で抱え込んでいた悩みの軽減につなげることができます。

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女性の半数以上が更年期の症状に悩んでいる

日本産科婦人科学会によると、更年期や更年期障害の定義は下記の通りです。

閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。 更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。

株式会社日本ヘルスケアアドバイザーズが2017年に実施した調査では、36歳~55歳の女性の半数以上、50代になると7割以上の女性が更年期の症状を実感していることがわかっています。しかし、更年期の症状を実感している女性のさらに半数は、更年期に関して誰にも相談できないと回答しています。

更年期のおもな症状

更年期の原因は閉経によって女性ホルモンの分泌が減少することで、自律神経が乱れることだと考えられています。肩こりや頭痛、不眠といった身体的症状が現れる人や、気持ちの落ち込みやイライラなど精神的症状が現れる人など、更年期の症状やその重さは人によって大きく異なります。

また、GSM(閉経関連尿路生殖器症候群)も更年期の症状として多いもののひとつです。尿もれや頻尿、性交痛、デリケートゾーンのかゆみや乾燥などが具体的な症状です。

30代後半~40代女性にはプレ更年期も

日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳。つまり、平均では45歳~55歳を更年期ということになります。しかし、女性ホルモンは閉経とともに突然減少するわけではありません。閉経こそしないものの、一般的には30代後半になると閉経に向けて徐々に女性ホルモンの分泌が減少し始めます。

それに伴い、月経時の経血量や月経の日数にばらつきが出たり、疲れやすくなる、手足の冷えを感じるようになる、不眠気味になるなど、更年期以前の女性でも30代後半から更年期に似た症状が現れることがあります。これをプレ更年期といいます。

つまり、プレ更年期の症状に悩んでいる人は更年期をあわせると20年近く女性特有の症状に悩まされ続けるということになります。

更年期の悩みに活用できるフェムテックの例

すでにご紹介したように、フェムテックは女性の悩みを幅広くカバーしています。プレ更年期や更年期の人に役立つものはどんなものがあるのか、もう少し具体的にご説明します。

オンライン診断や相談サービス

生理の悩みや更年期は「病気じゃないから」と病院へ行くことを躊躇してしまう女性がたくさんいます。また、忙しくてなかなか病院に行く時間が取れないという人や、婦人科には通い慣れていないのでハードルが高いと感じる人もいるでしょう。しかし、婦人科ではその人の状態に合わせてホルモン投与や漢方などでの治療を行うことがあり、体にあっていれば症状がぐっと改善されることもあります。オンライン診療を実施している病院が増えているだけでなく、24時間医師や専門家に症状の相談ができるサービスもあります。

また、更年期に特化したオンライン相談サービスを提供しているアプリでは、その他にもセルフチェックができたり更年期に関する情報が配信されていたりとコンテンツも豊富です。

症状に合わせたアイテム

更年期の症状によっては、女性の悩みに合わせて作られた商品が悩みの解消に役立つこともあります。たとえば吸水s性ショーツは月経時のために作られたと考えている女性が多いですが、尿もれの対策として使用することも可能です。その他にも、デリケートゾーン専用の洗浄剤やデオドラントなどもあり、このような女性の悩みに特化した商品のみを取り扱っているオンラインショッピングサイトも存在します。

また、症状に合わせて配合したサプリメントや漢方を定期的に配送してくれるサービスもあります。

骨盤底筋トレーニンググッズ

たとえばフランスでは、出産後に病院で膣トレや骨盤底筋トレーニングといわれる指導を受けるのが一般的です。骨盤底筋を鍛えることで何年が後に尿もれや頻尿になることを防ぐことができると考えられています。更年期でこれらの症状に悩んでいる人は、症状の改善や悪化予防のために骨盤底筋のトレーニングをするのもおすすめです。骨盤底筋トレーニングに興味がある人は、骨盤底筋トレーニング用のグッズを調べてみてください。

更年期の悩みはフェムテックで軽減できる

生理や更年期の悩みを「病気じゃないから」と病院に行かずに放置してしまう人が多いことはすでにお伝えしましたが、これは残念ながら当事者に限った話ではありません。晩婚化や女性の社会進出が進む現代社会では、プレ更年期や更年期に悩まされる30代後半から50代にかけての女性は、家庭でも職場でも最も活躍が期待される時期でもあります。しかし、会社などでは更年期に対する配慮などはあまり進んでいないのが現状です。

しかしフェムテックの発展により、生理や更年期は我慢するしかないものではなくなりました。自分の症状にあったフェムテックを活用することで、女性の日々の生活がぐっと快適になったり、長期的に悩まされていた煩わしさが軽減されたりと、女性が今よりもっと健康的かつ幸せに暮らすことができるようになることもあります。

更年期は多くの女性が長期的に抱えていく問題だからこそ、どんなサービスや商品があるのかを一度調べてみてください。また、症状がひどい場合は他の病気が影響していることもあるため、一度婦人科を受診することをおすすめします。オンラインの診療サービスや健康相談では、受診の目安などを聞くことも可能です。ぜひ参考にしてみてください。

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生理期に活用できるフェムテックで女性の憂鬱を軽減!

2021/10/10

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フェムテックとは

フェムテックというのは女性という意味の単語「female」と、技術という意味の単語「technology」をかけ合わせた造語です。フェムテックは、主に女性特有の悩みをテクノロジーで解決したり軽減したりするためのサービスを表しています。

フェムテックが適用される女性特有の悩みの具体例

フェムテックが包括する女性特有の悩みというのは、主に性にまつわる課題や女性ならではの体にまつわる課題が挙げられます。具体的な一例は以下を参考にしてください。

  • 月経
  • 妊娠
  • 出産
  • 産後の悩み
  • 乳がんや子宮がんといった婦人科系疾患
  • 更年期障害
  • 性に関する悩み

月経に関するフェムテックで広く利用されているものとして、生理日予測アプリがあります。妊娠や出産では出産予定日を入力すると予定日までの残り日数や、出産に向けて必要な情報を配信してくれるアプリは出産経験がある女性の間ではとてもメジャーです。また、海外では婦人科系疾患を自宅で調べられる簡易キットが一般的になりつつあります。

特に日本では女性の性に関するトピックはタブー視されがちですが、性交痛軽減のためのアイテムなどフェムテックでは女性の性に関する悩みをカバーするものもあり、いずれも女性の健康的で幸福度の高い毎日をつくるために役立つサービスばかりです。

フェムテックが普及した背景

アメリカで行われた調査によると、フェムテックの市場は2025年には約5兆円規模になると考えられています。これは急速に規模が拡大されることが予測されているということでもあり、フェムテックはビジネスとしても非常に注目を集めています。

フェムテックがここまで市場を伸ばしている背景には、もちろんIT技術などの向上も大きな要因ではありますが、さらに大きな要因は女性が社会で活躍するようになったことが考えられます。

社会で活躍する女性が増えたということは、女性の健康課題の解決が経済における生産性や効率化につながるということでもあります。また、女性の地位が向上したことで理由なくタブーとされてきた女性の性に関するテーマなども女性のひとつの権利であり、女性の幸福度や健康的な活動のために重要なものとして見直されるようになりました。このようなことがフェムテック市場の活性化を後押ししている大きな要因になっています。

生理期に活用できるフェムテックの具体例

世界的にはフェムテック市場は急成長しており、日本でも様々なフェムテックサービスが展開されています。しかし、欧米などに比べると日本のフェムテック市場はまだまだ拡大の途中にあり、フェムテックの活用度は人によって大きな差があります。

一方で、たとえば月経は通常どの女性にも毎月訪れるものですが、アメリカでの調査によると日本では約7割の女性が生理に関してオープンに話せないと感じています。つまり生理に関する悩みやトラブルを抱えていても、多くの女性がその悩みを誰とも共有できずに一人で抱え込んでいるということです。

毎月訪れる生理の憂鬱さを少しでも軽減できるよう、生理期に活用できるフェムテックの具体例をいくつか紹介します。

生理日予測

すでにお伝えした通り、日本でもすでに多くの女性に利用されているフェムテックサービスといえば、生理日予測アプリです。これは一般的な月経周期に基づいて生理日を予測したり、実際の生理日を入力することで個人個人の生理周期を予測し、今後の生理日を予測してくれるものです。サービスによっては、これに紐付いて排卵日の予測や体重変動の起きやすい日(たとえば体重が減少しやすい日や減少しにくい日など)を教えてくれる機能などを備えているサービスもあり、月経管理以外にも目的に合わせて利用しやすいアプリをみつけることができます。

婦人科系のオンライン診断サービス

ここ数年で飛躍的に伸びているのが、婦人科系のオンライン診断サービスです。メールやチャットだけでなく、LINEを活用して手軽に医師に相談できたり診断を受けたりできるサービスが増えていて、もちろん婦人科系の悩みを広くカバーしているため月経トラブルの際にも活用できます。

たとえばいつもより生理痛が重い、出血量が多いなどそもそも病院に行くべきか判断に悩む場合など、仕事の合間や24時間診断などを活用することで今すぐ受診すべきか、しばらく様子を見ても大丈夫かなどの判断を仰ぐことができます。

また、大きな不調はないものの出張や旅行などに合わせて月経周期をずらすためにピルを活用したい場合などは、オンライン診断によって処方箋を受け取ることが可能な場合もあります。

婦人科というのは通いなれていない人にとってはハードルが高い場所でもあり、生理に関するトラブルは毎月のことなので慣れてしまっている女性も多く、生理不順や生理痛があっても婦人科を受診したことがないという女性は少なくありません。オンラインサービスで婦人科が身近なものになることで、今まで見過ごしていた体のSOSに気がつけるというケースもたくさんあります。

生理に関するアイテムのサブスクリプションサービス

生理用品や生理に関するアイテムのサブスクリプションサービスもフェムテックのひとつです。最近では、ナプキンやタンポンだけではなく月経カップや吸収型サニタリーショーツなど、生理期に使用するアイテムも多種多様なものが展開されています。このように、自分のライフスタイルに合わせた生理用品を定期的に配送してくれるサービスや、月経周期に合わせて必要なサプリメントを定期配送してくれるサブスクリプションサービスが展開されています。

また、生理用品やサプリメントのように直接的に月経に関わるものだけでなく、月経周期にリラックスできるアイテムを届けてくれるサービスというのもあります。月経は排卵が起きているからこそ毎月訪れるものであり、妊娠や出産に関わる重要なものだと理解していても、生理痛やPMSがある人などにとっては憂鬱なものです。そんな憂鬱さを軽減させるために、生理期にあわせて花やアロマオイルなど、いくつかのアイテムの中から自分がリラックスできるものを配送してもらうサブスクリプションサービスです。

PMS予測やPMSにまつわる情報配信サービス

月経前に気分がふさぎがちになったり、頭痛や腹痛といった不調が現れることをPMSといいます。月経の予測だけでなく、個人の月経周期と膨大な統計データによりPMSの予測をしたり、PMS軽減のための情報などを配信してくれるサービスがあります。

PMSの有無やその重さには個人差があるため、PMSに悩まされている人は月経予測だけでなくPMSも予測できるサービスをあわせて活用するのがおすすめです。

フェムテックを上手に活用すれば生理期がもっと快適に

妊娠や出産のことを考えない10代の頃に、「生理なんてなければ良いのに…」と考えたことはありませんか?生理痛やPMSの症状があればなおさらですが、そうでなくても生理用品をつけていることだけでも不快感を感じる人も多く、生理期に憂鬱になる人はたくさんいるでしょう。

しかし、生理は女性の不調を知るためのひとつのバロメーターでもあり、生理日の記録などは女性の健康のために重要です。このような生理の憂鬱さや煩わしさは、フェムテックを上手に活用することでぐっと軽減されることがあります。

まずは生理のどんなことが憂鬱なのか、どんな悩みが解決できれば過ごしやすくなるのかを考えてみてください。調べてみると、フェムテックは想像以上に色々なサービスが展開されているものです。自分の悩みや目的に合わせて、活用できるフェムテックを探してみてくださいね。

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不妊治療にはフェムテックの活用がおすすめ!その理由や内容は?

2021/06/16

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フェムテックとは

フェムテックというのは、女性を表すfemaleと、主にデジタルを駆使した技術を表すtechnologyをあわせた造語です。妊活や不妊に限らず、生理日の記録や予測のためのアプリ、それに合わせて生理日を定期的に届けてくれるサブスクリプションサービスなどがフェムテックに含まれます。

たとえば妊活では排卵日の予測、不妊治療では治療費の治療内容の記録、さらには治療内容などを他者も閲覧可能にして情報共有に活用するためにフェムテックを利用する人が増えています。

また、妊娠後には毎日一般的な胎児の大きさや状況を閲覧できるアプリや、出産後にキットを使用して母乳を送ることで母乳の栄養状況を確認し、自分の母乳に不足している栄養を分析したり、それにあわせたサプリを購入できるサービスなども展開されています。

アプリや製品を使ってなにかを管理したり分析したりするだけでなく、産婦人科や小児科に特化してオンライン相談ができるオンラインサービスなども広く活用されつつあるフェムテックのひとつです。

不妊治療にフェムテックがおすすめな4つの理由

このフェムテックは、不妊治療を受けている人にとてもおすすめなツールです。とはいえ、特に不妊治療を始めたばかりの人は、そもそもこれから自分がどんな情報を集めるべきなのか、治療が続いていくうちに管理が煩雑になってしまうことがどんなことなのかということさえわからないままスタートしなければならない、ということが多いもの。妊娠を希望する女性にとっては一ヶ月という時間でさえとても貴重なものと考える人も多いため、「もっと早くからこれを理解しておくべきだった」と後悔しないためにも、フェムテックがどうしておすすめなのかという理由を説明します。

日々の体調や薬の管理が細かく必要になる

不妊治療の段階にもよりますが、タイミング法にチャレンジしている人や、自己流の妊活をしている人にとっては毎日基礎体温を計ったり、その推移を見て排卵日を予測することが重要だったりということがでてきます。

フェムテックを活用して毎日基礎体温を入力することで、簡単にそれをグラフ化して確認ができるだけでなく、何ヶ月も前のデータでもいつでも振り返ることができるようになり、基礎体温のデータ集積、可視化、それを活用した排卵予測などに活用することができます。

また、体外受精に挑戦する際には、毎日いろいろな薬が必要になることも珍しくありません。どんな薬を飲んできたのかを記録したり、アラームをつけて管理することで薬の飲み忘れ、自己注射のうち忘れを防ぐことができます。

治療に関する情報共有ができる

現状、基本的に日本では不妊治療は保険適用外の診療になります。そのため治療のガイドラインや患者に対する情報提供などの基準が明確になっていない部分も多く、これは治療を受ける当事者を悩ませる大きな課題のひとつです。

たとえば治療の実績に関して、実績に何をどのように公開すべきかが統一されていないため、これから通おうと思っている病院がどのような実績をあげているのかさえ確認できないことがあります。また、移植方法や卵巣の刺激方法なども病院の方針によって違うため、治療当事者はそもそもどんな方法があるのかを調べ、希望の診療が受けられる病院を自分で探すことになります。最初の時点でそれを知らずに治療を開始すると、他の人の話を聞く中で「そんな方法もあるんだ」と驚かされることも少なくありません。

フェムテックでは様々な治療方法の紹介や、病院ごとの治療の特色の違いを知ることができたり、実際に治療を受けている人の情報を閲覧することで知識を深めていくことができます。

治療費用の管理が楽になる

すでにご説明したように、現在不妊治療は保険適用外であり、治療のステージによっては高額な費用が必要になります。たとえば体外受精では、採卵から移植までを1回の治療と考えると、合計で50万円から100万円以上かかるのが一般的です。

保険適用外ではありますが、国や自治体ごとに助成金によって費用のサポートが受けられることもあり、その申請のためには毎回の治療費用を記録しておく必要が出てきます。

また、予算を気にせず治療に挑める人は良いのですが、これだけ高額な費用が必要になると、これまでにいくら費用がかかったのか、それにあわせてあとどのぐらい治療費が使えるのかという予算に合わせて治療計画を立てることが必要になることも多く、この点もフェムテックの活用で作業負担を軽減できるポイントです。

夫婦間の情報共有に役立つ

妊娠や妊活、不妊治療関連のフェムテックでは、その情報を夫婦間で共有できるようにしているサービスも目立ちます。たとえば夫婦間でアプリを連携させることで、お互いに同じ情報を閲覧することができたり、それぞれの状況に合わせて「男性が知るべきこと」「女性が知るべきこと」などを分けて確認できるものがあります。

妊娠関連の情報になると、通常どうしても女性のほうが多く情報に接することになります。たとえば不妊治療においては、仮に男性側にも不妊の原因があったとしても、通院や投薬など、メインで治療を受けるのは女性ということが少なくありません。そもそも体外受精での採卵や移植となると、どうしたって女性が受けることしかできません。

そのため、自発的に色々なことを調べるのが女性側になりがちで、治療に対する夫婦間の温度差でたびたび喧嘩になってしまうという夫婦もたくさんいます。

不妊治療や妊娠に関するフェムテックの夫婦連携機能を活用することで、治療のスケジュールや治療内容を始め、直接言いにくいそのときの感情を日記のように記録して共有することが可能になります。たとえば男性に「もっと積極的に治療に向き合って」と直接言おうとすれば感情的になってしまうという人でも、パートナーだけが閲覧できる場所に「男性の積極的な情報収集が必要なことを痛感した」などと客観的に記録することで、角が立たずに伝えることができるのではないでしょうか。

不妊治療や妊活におすすめのフェムテック

ここまでは、妊活や不妊治療でどのようにフェムテックを活用できるのかを説明しました。しかし近年フェムテックの市場は飛躍的に伸びているため、いくつものサービスを並行して利用するとかえって管理が煩雑になってしまうことがあります。

たとえば生理日の管理に生理日予測アプリ、治療費用の管理に家計簿アプリ、治療内容の記録や情報収集にはSNSといったように、いくつも使っているとその活用自体が負担になりかねません。

そこで妊活や不妊治療におすすめなフェムテックを具体的にご紹介します。

ベビmatch

不妊をトータルでケアするためのフェムテックサービスのひとつにベビmatchというものがあります。

ベビmatchでは基礎体温や生理日を始め、通院日や治療内容、そのコストなどを記録して一括で管理することができます。治療に関する費用は月別、日別、項目別などで確認することができるため、費用の把握と助成金の申請、どちらにもすぐに活用できる状態になっています。

また、治療内容を他者と共有できるため、他の人がどのような治療をしているのかということや、そもそもの病院探しの参考にすることも可能です。

さらに、オンラインの不妊カウンセリングを受けられるサービスがあるため、不妊治療で多くの女性が抱える精神的な負担の軽減にも繋がります。

もちろんパートナー機能を利用すれば、治療内容や記録を夫婦で共有することも可能です。

このように様々な機能が用意されているため、ベビmatchひとつで不妊治療当事者に重要な多くの要素を一元管理することができるのが魅力です。

フェムテックを活用すれば不妊治療の負担が軽減できる

不妊治療当事者は、治療のための投薬の副反応や、そもそも通院の回数による時間的、体力的負担などを抱えています。もちろん身体的な負担だけではなく、希望しているのに妊娠できないことですでに大きな精神的負担を抱えています。

その中でさらに日々新しい情報を集め、治療に関する様々なことを管理しています。そして、治療当事者の話を聞くと、その管理まで含めてほとんどの部分を女性が担っているという家庭が多いものです。

これらの負担の軽減には、ぜひフェムテックの活用を考えてみてください。どのサービスもユーザーの使いやすさを考慮しているものが多く、そのために日々改善が行われています。アプリの活用などに不慣れな人でも「使ってみたら思ったより簡単だった」という人もたくさんいます。

無料のサービスや、一部の機能を無料で開放しているサービスも多いため、まずはそのようなもので試してみることがおすすめです。

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