最近、こんなことありませんでしたか？

・常に疲れている、または体力が低下している

・体重が急に増減した

・心拍数が異常に速いまたは遅い

・異常に汗をかく、または冷えを感じる

・月経周期が不規則になる

・手や指が震える

・目に異常を感じる

このような体調の変化に気づいた場合は、甲状腺疾患の可能性があります。自己判断せず、医師に相談することをおすすめします。
受診する医療機関は内科をお勧めします🙋‍♀️

甲状腺疾患について

甲状腺は、喉の前に位置する小さな蝶形の腺で、体全体の代謝やエネルギーレベルを調節する重要なホルモンを分泌します。甲状腺疾患は、甲状腺の機能が過剰に働く「甲状腺機能亢進症」と、逆に低下する「甲状腺機能低下症」があります。これらの疾患は女性に多く見られ、特に中年以降の女性に多く発症します。

甲状腺機能亢進症（バセドウ病など）

甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態です。以下の症状が見られることがあります。

・体重減少：食欲があるにもかかわらず、体重が減少します。

・頻脈：心拍数が速くなり、動悸が感じられることがあります。

・発汗過多：異常に汗をかきやすくなります。

・震え：手や指が震えることがあります。

・過敏症状：イライラしやすく、精神的に不安定になることがあります。

・疲労感：疲れやすくなり、日常生活に支障をきたすことがあります。

・月経不順：女性の場合、月経周期が不規則になることがあります。

・筋力低下：特に上腕や大腿部の筋力が弱くなることがあります。

・眼の異常：バセドウ病では、目が飛び出して見えることがあります（眼球突出）。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、さきほどの亢進症とは逆で、甲状腺ホルモンの分泌が不足する状態です。

以下の症状が見られることがあります。

・体重増加：食欲がないのに体重が増えることがあります。

・寒がり：寒さに敏感になり、冷えを感じやすくなります。

・疲労感：常に疲れている感じがします。

・むくみ：顔や手足がむくむことがあります。

・便秘：腸の動きが鈍くなり、便秘がちになります。

・乾燥肌：肌が乾燥し、かさつくことがあります。

・脱毛：髪の毛が抜けやすくなることがあります。

・月経不順：女性の場合、月経周期が不規則になることがあります。

なぜ受診が必要なの？

甲状腺疾患の症状は、他の病気や日常の疲れと間違えられやすいため、適切な診断と治療が遅れることがあります。しかし、甲状腺疾患は放置すると症状が悪化し、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、心臓や骨などにも深刻な影響を及ぼすことがあります。以下の理由から、体調の変化に気づいたら早めに受診することが重要です。

・早期発見：早期に診断されれば、比較的簡単な治療で症状を管理できます。

・生活の質の向上：適切な治療を受けることで、症状が改善し、日常生活の質が向上します。

・合併症の予防：心臓や骨の健康を保つためにも、早期治療が必要です。

最後にまとめ

甲状腺疾患は、適切な治療を受ければ日常生活に大きな支障をきたすことなく管理できます。

自身の体調に注意を払い、異常を感じたら早めに受診しましょう。

健康な生活を送るために、自分の体の声をしっかりと聞くことが大切です。

不安がある場合は、医師や専門家に相談して、安心して健康を維持しましょう。