- ビジネス現場
- 妊活と仕事の両立
夫?上司?プライドが高い人と上手にコミュニケーションをとる方法

今井さいこ先生

夫や上司など、あなたの身近にいる「プライドが高い人」に対してコミュニケーションに悩んでいる事、ありませんか。
普段、気になるほどプライドは高くないけれど、家族やパートナーなど身近な関係だからこそプライドが高くなるケースもあります。
プライドが高い人とのコミュニケーションはなかなか骨が折れるものです。
どうしたら円滑にコミュニケーションが取れるのでしょうか。
プライドには2種類ある
プライドには2種類あることをご存知ですか?
- 自分に自信を持ち、誇りを感じる自尊感情からくるプライド
- 他者からの評価を得たい承認欲求からくるプライド
前者の自尊感情からくるプライドは、自己肯定感にも繋がるプライドなので、良いプライドと言えます。
しかし、後者は認められないと拗ねてしまったりするので厄介なプライドと言えます。
ただ、このプライドは人間誰しもが大なり小なり持っているものです。
人材教育や子育てにも応用できますので、ぜひ対処法をご覧ください。

自尊感情には3つの軸がある
- 「自己有用感」自分がどれだけ役に立っているのか?
- 「自己調整感」望み通りに、自分らしくありたい
- 「自己安定感」持続的に安心感を得られること
自尊感情は、 「自分をどれだけ愛せているかを測る指標」 といわれ、自己肯定感にも繋がるプライドなので、ここからくるプライドは、良いプライドといえます。
自尊感情を育むには、特に育った環境が大きく影響するので、子育ての中で重要視されています。
自らを何の価値もない人間だと感じたり、自分をコントロールできなかったり、不安を感じて心が健全ではない人は、自分を愛することが難しくなるのです。

自尊心を育む方法
日本人は、特に下手だと言われる愛情の表現。
「大好きだよ」「あなたの事はとても大切だよ」「いれくれて、ありがとう」を日常で言葉にする。
これが子どもやパートナー、相手への自尊心を育む方法です。
では、もう1つのプライド、承認欲求からくるプライドをうまくコントロールするには、どのようにしたらいいのでしょうか。

承認欲求には、4つの軸がある
- 共感して欲しい(話を聞いてほしい)
- 高く評価してほしい、褒めてほしい
- 自分の考えを肯定して欲しい
- かまって欲しい(気にかけてほしい)
話を聞く際、相手を尊重しつつ、もう1つのメッセージとして「あなたはあなたが思うとおりにやって良い」ということを伝えてあげましょう。
そして物事がうまく言ったらただ褒めるのではなく、「上手くいったことをどう思っているか」を尋ね、上手くいったことではなくその感情に共感をするようにしていきます。
そうすることで、自尊感情にフォーカスできるようになっていきます。
相手と向き合い、あなた自身も居心地の良い関係づくりを目指してコミュニケーションをとっていきましょう。

話を聞く際の、魔法の相槌「さしすせそ」
調味料ではなく、相手が気持ちよく話したくなる、相槌「さしすせそ」があります。
- 【さ】さすが!
- 【し】知らなかった!
- 【す】すごいね!素晴らしい!
- 【せ】センスあるね!
- 【そ】そうなの!その通り!
話を聞く際、ぜひ使ってみてくださいね♪
Marbera(マーベラ)では女性特有のライフイベントの変化からくるお悩みに対応のできる助産師や臨床心理士、公認心理士といった国家資格を持つ心理カウンセラーなどが在籍しています。
困った事、不安な事、お気軽にご相談くださいね。

今井さいこ先生
心理カウンセラー/公認心理師/マインドフルネス認定講師/睡眠指導者 高校生の時「環境が心に与える影響」に興味を持ったことから、大学で心理学を専攻。その後、社会人としてベンチャー企業に勤める傍ら、心理カウンセラーとしての勉強と実践を積み、2009年から女性向けのカウンセリングを始める。2013年からの5年間、妊活支援に特化したメンタルケアサービスを提供。現在は、「ライフイベント×仕事」を軸に働く女性の両立支援サポートに注力。30~40代女性向け個人カウンセリングの他、法人向けに、従業員のメンタルヘルスサポート(カウンセリング、ストレスチェックなど、各種研修など)やコンサルテーション、メンタルヘルスサービスのアドバイスなどをおこなっている。