• メンタルケア

不妊治療と仕事の両立を叶える!メンタルケアのコツ

今井さいこ先生

不妊治療と仕事の両立をしている方へ

こんにちは。

心理カウンセラーの今井さいこです。

前回のコラム、「不妊治療中のメンタルケアの重要性」は読んでいただけましたか。

まだ読んでいない方は、ぜひお読みくださいね。

今日は、不妊治療のお悩みで一番多い(LIB Laboratory調べ、2014)「不妊治療と仕事の両立」について、メンタルケアの観点からお話をします。

どのような心構えで両立をすると気持ちの面で楽に過ごせるのか、ぜひ参考になさってくださいね。

不妊治療と仕事の両立

予定が読めない中でのスケジュール管理はストレス!

お仕事をしながら不妊治療をしている方なら、「急遽スケジュール調整が必要!!」という事態を経験したことがあるのではないでしょうか。

職種や社風、会社の制度などによってはうまく調整ができている方もいるかもしれませんが、制度があっても社風が許さなかったり、社風が緩くても利用できる制度がなかったり、立場上休みづらかったり、とさまざまな事情で急なお休みを取ることにストレスを感じているかたも多いと思います。

人は、自分の意志でコントロールできないことに振り回されるとストレスを感じます。仕事のスケジュール調整はある程度自分がコントロールできるものです(すべてがそうではないと思いますが)。

ですが、不妊治療は「明日、来てください」と言われたら行かないわけにはいきません。

もし行かなければこれまでの高額な不妊治療費や耐えてきた薬の副作用、1周期が無駄になります。それを考えると何が何でも調整しなくてはいけない気持ちになりますよね。

私は自営業なので、不妊治療中のスケジュールをある程度調整できていましたが、それでもどうしても外せないアポイントメントがあり、「お願い、排卵しないで!!」とひたすら祈ったこともあります。

結果は、祈りは届かず排卵し、先方に事情を話したところ時間をずらしていただくことができました。

本来なら治療が順調に進み、嬉しいことのはずなのにこういったことが重なると逆にストレスに感じ、辛くなってしまいますよね。

ピンチの時は「今、ここで」できることに集中する

心理学の用語に「NOW & HERE」というものがあります。

「今、ここで」できることに集中する、というものです。

医師から、

「明日、来てください」

そういわれたら、大事な会議のことが頭をよぎり頭が真っ白に・・・

そういうことが今後もあるかもしれません。

その時は、「すべてが終わった」ような気持ちに支配されるかもしれませんが、

ゆっくり深呼吸をして、まずは落ち着きを取り戻しましょう。

それから、「今、ここで」自分がコントロールできることに目を向けます。

例えば、前章の私の例で考えると、

翌日のアポイントメントと通院時間が重なっている → コントロールできる方はアポイントメント → まずは先方に謝罪をし、事情を説明して変更ができるか確認 → もしできなかったらメールでのやり取りに変更できるかも確認 → メールになった場合は、後日謝罪をしに訪問する

このように、コントロールできることに目を向けていきます。

先読みできるスケジュールを把握しておくことも大事ですが、もし急なスケジュール変更が必要になったらぜひ「NOW & HERE」を思い出してくださいね。

 

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今井さいこ先生

心理カウンセラー/公認心理師/マインドフルネス認定講師/睡眠指導者 高校生の時「環境が心に与える影響」に興味を持ったことから、大学で心理学を専攻。その後、社会人としてベンチャー企業に勤める傍ら、心理カウンセラーとしての勉強と実践を積み、2009年から女性向けのカウンセリングを始める。2013年からの5年間、妊活支援に特化したメンタルケアサービスを提供。現在は、「ライフイベント×仕事」を軸に働く女性の両立支援サポートに注力。30~40代女性向け個人カウンセリングの他、法人向けに、従業員のメンタルヘルスサポート(カウンセリング、ストレスチェックなど、各種研修など)やコンサルテーション、メンタルヘルスサービスのアドバイスなどをおこなっている。