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【体験談】つらい妊活を前向きに!私がステップアップに踏み切れたきっかけ | Marbera

Marbera運営事務局

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2019/10/25

不妊治療をしていた時期を思い出すと、人工授精の後、生理がくる度に号泣して辛かったことが一番に思い出されます。そんなことも続けるうちに慣れてくるのかと思っていたのですが、月日が経つほど不安要素は増幅していくばかり。

ただ幸せになりたくてやっているのに、なんでこんなに辛い思いをしなければいけないのかとよく思っていました。

私の場合、体外受精はお金もかかるし、大量のホルモン注射や採卵、胚移植が怖くて、ステップアップする気はありませんでした。

そんな私が心機一転、不妊治療に前向きになり体外受精にステップアップすることになったのは、ちょっとした気持ちの切り替えでした。

ステップアップへのきっかけ

高度不妊治療に踏み切ったのは、幼馴染であり親友であった同級生がきっかけです。彼女は生まれつき心臓が弱く、若くしてこの世から旅立っていきました。

生前に主治医から子供が産めないと告げられた時、
「長く生きれなくても、せめて子供を産みたかった・・・」と泣きながらに語っていた彼女の言葉がとても印象的でした。

彼女自身が長くは生きられないと悟っていたからこそ、死ぬ前に自分の遺伝子を宿した子供を愛し、育てて、母として愛されたかったのだろうと思います。

かといって、私が体外受精に挑んだのは彼女の遺志を受け継ぎたかったから、というような美談ではありません。

ただ、彼女が「生きる」ためにリスクの大きい手術に何度も挑んで、死の恐怖と闘ってきた姿を見て、「生きる」ということ、「生命」そのもののパワーの強さに突き動かされました。

「生きたい」「産みたい」、という思いは、生命にとって原始的な願望で、それに果敢に挑戦することは当たり前で、なんの疑問もないのだと思い知らされたのです。

彼女が受けてきた治療に比べれば、不妊治療は生命を生み出す可能性を広げる治療で、失敗しても自分の命に別状はない、優しい手術だと思えるようになりました。

失敗しても、自分には何も失うものはないという心の切り替えができたことが大きかったです。

不妊治療とお金の問題

何も失わないと言っても、体外受精にはかなりのお金がかかります。

失敗すればそれが全て無駄になってしまうので「博打」のような感覚さえあります。

正直、実はそれが私自身が体外受精をしたくなかった大きな理由の一つでもありました。

でもそれも考え方を変えるようにしたら、少し楽になったのです。

私の場合は予算を先に決めていたから切り替えができたのかもしれませんが、「浮いたお金で不妊治療をしているだけ」と思うようにしたのです。

でも、不妊治療を始めてからは今まで当たり前のようにしていたネイル、まつげエクステ、海外旅行などを一切やめました。

でも「我慢している」というよりは願掛けのようなつもりで始めたら、そんなに大変なことではありませんでした。

ネイルやまつげエクステなんて、たかが一万円くらいと思うかもしれませんが、それを毎月やっていたら一年で12万円、10年で120万円です。

毎月やっていたわけではないのですが、毎月やっている人と比べれば、自分はそれだけのお金が浮いていると考えたのです。

またステップアップしてからは、「妊娠しやすいからだづくりをしよう!」と、できるだけカフェイン、アルコール、外食、スイーツを摂取しないようにしたら、出費も減りました。

友達付き合いは減ってしまいましたが、今はSNSもあるので途切れることもありませんでした。

もちろんサプリなどで新たな出費はあるのですが、それは妊活だけの投資出費ではなく、自分の健康への投資だと思うようにしました。

体外受精では予定通りにいかず、思わぬ注射の追加や処置などで予算を越えることもあります。

でも基本的には節約しているお金を不妊治療に充てているだけだと思うようにして、超えた分はまた違う節約を考えることで、私の場合は精神的に楽になりました。

「つらい」という言葉を使わなくなった

不妊治療を楽しんでやるということは難しいし、できないですよね。

ただ、つらい毎日だと思うことを止めました。

亡くなった幼馴染からしてみれば、健康に生活できていることこそが幸せなことなのに、それをつらいと言ってしまうのは申し訳ないと自然に思うようになりました。

彼女があれだけ病魔と闘ってでも生きてみたかった毎日を過ごしているのに、妊娠しない自分は不幸だ、と思わないようにしたのです。

もちろんそうは言っても、たまにどうしようもなく落ち着かない日はあります。

集中できる仕事があればいいのですが、そうでもない時には、笑って過ごせるようなバラエティ番組を観て、不妊治療のことは考えないように過ごしてきました。

それもあってか、ステップアップしてからは大変ではあったのですが、つらい日々だったという思い出はあまりありません。

〝妊娠しなくても不幸じゃない〟と言い聞かせた

不妊治療の一番の不安は、長く続けても最終的に妊娠しないことではないでしょうか。

自分に対して妊娠することの諦めをつけるためにも挑戦する、という考え方もあると思います。

私もできるだけそう思うようにしてました。

ステップアップする際には、子供がいない人生を不幸だと思わないようにする試みをしてきました。

特に生理が近づくあたりは毎日妊娠検査薬を使って落ち着かない時期だったので、PCのメモに、子供のいない人生だったら何をしたいかを書き上げていきました。

大したことは書いていません。ただ写真を本格的に始めようとか、日本・海外のイベントやお祭りに足を運んで写真を撮って、それをブログにアップしてみようとか、そんな程度です。

そうすると心が落ち着いてきました。

そんな時に自分が妊娠していることがわかったので、こういった心のコントロールも大事だったのではないかと思います。

誰かの一つの参考になれば

ベビ待ちさんには、昔の私のように不安とプレッシャーで泣いてばかりの毎日を過ごしている方もいらっしゃるかもしれません。

私自身はこういった気持ちの切り替えで、ストレスを軽減して過ごすことができたという一つの例ですが、それぞれのベビ待ちさんにあった方法がみつかればと思います。

あの頃の自分のように情緒不安定な毎日を過ごしていらっしゃるベビ待ちさんがいらっしゃったら、その人の心が少しでも軽くなりますように。きっとうまく行くように、お祈りしています。

(40代 みおんさん)

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